株主優待が届くたびに、今後もホールドすべきかどうかをチェックしていきます。
今回は、日本の売上No.1スポーツ用品メーカー「アシックス」です。
うちに株主優待が届いたのは9月第3週でした。
株主優待の内容
権利確定月は12月末日・6月末日の年2回です。今回は6月末日分です。
①優待割引券(10枚)
アシックスの直営店舗で使える割引券10枚が、保有株数に応じて下記の通りもらえます。
100株以上:保有期間が1年未満で20%割引券、1年以上で30%割引券
300株以上:保有期間が3年未満で30%割引券、3年以上で40%割引券
オニツカタイガーやアウトレットの店舗でも使用でき、セール品(オニツカタイガーを除く)にも使えます。
1枚につき購入金額1万円(税込)まで使用可能で、合計購入金額にあわせて複数枚使うこともできます。
②通信販売サイトでの割引
「アシックスオンラインストア」での注文時に株主番号(クーポンコード)を入力すれば、割引を受けられます。
100株以上:保有期間が3年未満で25%割引、3年以上で30%割引
こちらはアウトレット商品には利用できません。
現在の株価・利回り
1,432 円(2020年9月18日終値) 単元株数100株
配当金30円(2019年、特別配当含む) 利回り2.09%
配当金30円+優待20円 利回り3.49%
※優待は100株1年以上保有の30%割引券。オークションサイトの取引相場×2回。
今期は中間配当が見送られ、年間配当は24円を予想していますので実際の利回りは低くなると思います。
新型コロナウイルスの影響で大きく株価が下がり、一時1,000円を割りましたが、かなり戻ってきています。
直近の決算内容
アシックスの連結決算の数字を確認します。
毎度ですが、売上高(営業利益)、自己資本比率、ROEくらいは確認しています。
もちろん連結でみていきます。
売上高
2019年12月期 378,050百万円(10,634百万円)
2018年12月期 386,662百万円(10,515百万円)
2017年12月期 400,157百万円(19,571百万円)
新型コロナの影響を受ける前から、売上高は減少傾向でした。
営業利益も伸び悩んでいる印象があります。
20年の第2四半期(20年1~6月)は38億円以上の営業損失を出しました。
新型コロナの影響で、直営店舗、取引先の臨時休業などが響いているようです。
通期も140億円ほどの営業赤字を予測しています。
自己資本比率
2019年12月期 48.0%
2018年12月期 54.1%
2017年12月期 57.3%
自己資本比率の水準は十分でしたが、減少傾向だったことは気になります。
新型コロナの影響で、第2四半期(20年6月末時点)では41.7%まで低下しています。
まだまだ危険な数字ではありませんが、新型コロナが終息しなければ、さらに厳しい数字になっていくかもしれません。
株主資本利益率(ROE)
2019年12月期 4.48%
2018年12月期 -11.16%
2017年12月期 6.49%
18年には、不採算店舗の閉店など事業構造改革費用として特別損失を計上、純損失となりマイナスになっています。
17年くらいの水準であれば文句はありません。
今期は、新型コロナの影響で純損失となることは避けられそうにありませんのでマイナスでしょう。
今後もホールドするべきか
新型コロナ以前でも少し微妙な業績でしたが、新型コロナが追い打ちをかけています。
新型コロナの影響による売り上げ減少は避けられませんが、自己資本比率は十分ですので、もう少しは持ちこたえることができると思っています。
優待は正直、魅力的ではありません。日本のNo.1スポーツ用品メーカーとして応援したいと思っています。
オリンピックもどうなるかわかりませんが、今後もホールドしたいと思います!
※あくまでも個人の備忘録として掲載していますので、投資する場合は自己責任でお願いします。