株主優待が届くたびに、今後もホールドすべきかどうかをチェックしていきます。
今回は航空会社としても株主優待でも有名な「日本航空」です。
うちに株主優待が届いたのは5月第3週でした。
株主優待の内容
権利確定月は3月末日・9月末日の年2回です。
①株主割引券(国内線50%割引)
JALグループの国内線全路線を対象に、割引券1枚で普通席普通運賃1名分の片道1区間を、50%割引で利用できます。
ANA同様、販売座席数に限りはありますが、予約後も変更できますし金額も安いので、よく飛行機を使う人にとっては重宝されると思います。
少し複雑ですが以下のように保有株数に応じた枚数が半期に1度もらえます。枚数は左側が3月末分、右側が9月末分です。
100株以上 1枚 -
200株以上 1枚 1枚
300株以上 2枚 1枚
400株以上 2株 2株
500株以上 3枚 2枚
600株以上 3枚 3枚
700株以上 4枚 3枚
800株以上 4枚 4枚
900株以上 5枚 4枚
1,000株以上 5枚 5枚
1,100株以上 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚 同左
100,000株以上 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚 同左
上記に加え、3年(7基準日)連続で同一株主番号保有で各基準日ごとに株主割引券を追加でもらえます。
300株以上 1枚
1,000株以上 2枚
10,000株以上 3枚
有効期間は3月末日分が6月1日~翌年5月31日、9月末日分が12月1日~翌年11月30日です。
優待券枚数の比率が一番良い保有数は300株を3年以上保有することです。
②JALパックツアー商品の7%割引
海外・国内ツアー正規旅行代金から7%割引で利用できる割引券が、株主割引券と一緒にもらえます。各基準日ごとに海外・国内ツアー各2枚です。
100株以上 年1回発行(5月のみ)
200株以上 年2回発行(5月、11月)
有効期間は3月末日分が6月1日~翌年5月31日(1年間)、9月末日分が12月1日~翌年5月31日(半年)です。
7%割引程度だと私は使う機会はないと思います。
その他の優待として、株主特別企画(工場見学など)に応募もできます。
現在の株価・利回り
1,806.5円(2020年5月15日終値) 単元株数100株
配当金55円 利回り3.04%
配当金55円+優待25円 利回り4.42%
※優待は100株で年1枚(2,500円)換算。
新型コロナの影響が大きく株価も大きく下落。中間配当の55円はありましたが期末配当は0円でした。
某オークションサイトでの優待券の取引価格も大きく下落して最近は2,500円程度です。
直近の決算内容
JALの連結決算の数字を確認します。
毎度ですが、売上高、自己資本比率、ROEくらいは確認しています。
もちろん連結でみていきます。
売上高
2020年3月期 1,411,230百万円
2019年3月期 1,487,261百万円
2018年3月期 1,383,257百万円
巨大企業ですが、19年3月期までは売上も利益も順調でした。
しかし、ANAと同様、新型コロナの影響で20年1~3月の第4四半期は純損失。12年の再上場後、四半期決算が赤字となったのは初めてです。
通期ではかろうじて利益を出しましたが、厳しい数字となっています。ここも来期が恐ろしいです。
自己資本比率
2020年3月期 58.9%
2019年3月期 57.4%
2018年3月期 57.2%
この数字だけみればANAよりも高水準です。
「100%減資により発行済み株式を消却」した過去を持つ会社ですが、新型コロナ前までは健全経営に努めていたと言えそうです。
現状は問題ない数字ですが、来期の数字は覚悟が必要だと思います。
株主資本利益率(ROE)
2020年3月期 4.73%
2019年3月期 13.55%
2018年3月期 13.32%
19年3月期の数字をみれば日本の企業としては十分です。
20年3月期は純利益も大幅に減りましたので、数字は仕方がないです。
今後もホールドするべきか
過去に大きな失敗をした企業でしたので、しばらく投資対象には考えていませんでした。
ただ、今回の新型コロナの影響で大幅に株価が下落しました。
今後の新型コロナの影響はわからないことが多いですが、私は売られ過ぎていると思い、このタイミングでインしました。
航空株に対して逆風が強いですが、新型コロナが完全に終息すれば、人の流れは戻ると私は考えています。
新型コロナの終息を願って少し気長に、今後もホールドしたいと思います!
※あくまでも個人の備忘録として掲載していますので、投資する場合は自己責任でお願いします。